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イメージ4 No:133

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「何か淋しくなっちゃったけど、頑張ろうよ」
大将が云っている。
「そうですね。何を頑張るのか解らないけど、頑張りましょう。
「前向きにってな。そうだろう福さん」
「そうですね。繰り返し、寄せては返す波の様に」

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「ところで、福さん。地球がだめになったら、火星に地球人を
移すって云って商売してる長者が外国に居るそうだよ」
大将が承知できないと云った勢いで云って来た。
「そうですね。知ってます」
「月とか火星ってヒトん家だろう。勝手にどうこうするって」
「あり得ません」

「そうだよな、相手の家に断りもせずに、勝手にどうすこうする」
「あり得ませんね」
「どんな感覚って金銭感覚しかないでしょう」
「福さん。動かないの?」
「動いてますよ。宇宙の月にしても火星にしても、衛星だったり
惑星だったりです。それぞれ月の世界、火星の世界です」

「地球ん家だたり、月ん家、火星ん家ですよね」
「そうですね。よその家に断りもなく勝手に土足で上がろうと」
「そう云う事ですね」
「解ってないのか、解ろうとしないのか?」
「知ってて無視」

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「その線が正しい読み方でしょう」
「福さんは太陽に呼ばれて会って話したり、月とも雲ともさ」
「話してきました。
「で、何て。。。?」
「そろそろ、何にかせねばなりませんって」
「そうかい、そうかい、其れは良かった」

「宇宙会議でもあったのかな」
「あったのでしょう」
「宇宙に敬意を払わず、無視して、したい放題、宇宙を金儲けに
使っているって宇宙は許さないでしょう」
「宇宙では通信衛星は嬉しくない邪魔者でしょう。使い捨ててゴミ」
「ゴミ処理もせずに、次から次へと打ち上げている」

「あっちの話だけど、こっちにだって関係した問題ですよ」
「そうですよ、大将、それに子供たちに良くない」
「お金が儲かれば、何しても良いと思わせてしまう」
「戦争だってそうですよ。色々な所で戦争している」
「当たり前のように、権力者が自分の意思で人殺しを正当化する」

「子供たちは泣け叫び逃げ惑うが、其れが日常になってしまうと」
「そういうものかと思い込んでしまうのが怖い」
「人の命を奪うんだよ。そんな権利は誰にもないはずだ」
「そうですよ。いけない事だって教えなければだめでしょう」
「人のモノは取ってはいけない、人の命を奪ってはいけない」
「当たり前の事が、当たり前に出来ていない」

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「そんな世界が、今、地下に潜ってモグラみたいに生きている男社会
なんだね」
「福さんの様に、スパッと政・官・財の悪しき関係にメスをいれて
よりよい環境づくりを進められない」
「だって大将、フクガセンムは誰もが認める実績と実力がありました」
「そうだな、土台がしっかりしてるし、動きが速い。もたもたしてない」

「何処が違うって、利権とい良い暮らしを求めて政治家を目指す連中とよ
自然を大事と思い大切にするフクガセンムとじゃ月とすっぽんでしょう」
「お客さん。少し酔いが回りましたね」
「いいえ、酔ってなんかしてません」
「あちらでは、自然を考えたら儲からないって思ってる人が多い」

「此方に寄せていただくようになる前にね、若い人に貴方は何から生れ
たんでしょうってね、聞いた事がありました」
「そしたら」
「母親からですって、言いましたね」
「で?」
「お母さんは、何からではありません?何って云ったら山からとか海
からとか、自然からとかです」
「何からなんですか?って聞いて来ましたので、自然からですと云いま
した。ビックリしていました」

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「其れはそうでしょう。考えもしてなかったでしょうから」
「そうですね。母親から産まれたのですから」
「何からって無かったんですね」
「だから自然とは繋がらなかったのだ」
「びっくりして、そんな事ないですって言い張ります。だから顎の辺り
触ってみて、魚のエラみたいなモノ感じませんかって云ってみました」

「嘘~、これエラの残りですかってビックリしていました」
「そうなんですよね。其れを感じる人って少ないです」
「生き物の進化って凄いですね。植物の生きる力も素晴らしいね」
「鳥も越冬する距離凄いですね」
「自然が在って生き物が居る」

「だから、人間は自然が生んだ生物で、魚から進化していたんですって
云ったら、そんなことあり得ませんって笑い出しました」
「だからかな、自然を自然とも思わない」
「何で、そうなってしまったんだろう」
「まあ、時々、あっちとこっちが一緒になって話す事もあるんだけど
淋しいね」
「自然と違った冷たい秋を感じますね」

つづく

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