SSブログ
-| 2023年09月 |2023年10月 ブログトップ

小説「イメージ4」

小説 イメージ No:57

 今までのあらすじ

 3歳の時に両親が交通事故で亡くなり父方の叔父に育てられる。
名前を福賀貴義(ふくがきよし)3歳から合気道を叔父五段から習い海岸で幼
少期を過ごす。
少年期に水彩画家に出会い絵の道に入り自然と対話をしながら自然の写生に没
頭する。
高校の担任教師の勧めで東京アート大学を目指すも現役での受験に失敗。
2回目の挑戦で希望がかない東京アート大学に入学し出来る限りの学習で自力を
高めていく。

 2か月近くある夏休みには中国河南省にある中岳嵩山少林寺で4000年の歴
史を少林拳を
通して学び夏休み4回で師範の資格をいただき、合気道は大学4年で九段の資格
を獲得する。
友達の親が持つ「海の家」の手伝いを頼まれた日に偶々グループで来た女子高の
グループ中のナミカと出会う。(後に結婚)
ナミカの存在が後で株式会社雪月花へのスカウトにつながる。

 福賀は在学中に学校に来るデザインのコンテストに応募して全て賞を取り毎年
行われる公募・日本広告アート協会主催の「日広展」に応募し、1・2・3年と
「特選」賞を取り同じころ国際アートフェスティバルに出品していた作品がグラン
プリを受賞する。
その二つの出来事が新聞で報道され当時は未だ雪月花石鹸株式会社の社長の目に
留まり娘ナミカのコネでコンタクトをいち早く取れてスカウトに結び付いた。

 すべての条件を受け入れる約束で化粧品部門の増設と社名を株式会社雪月花に
し福賀を化粧品部門のトータルマネージャにし化粧品宣伝部の部長として入社する
ことになった。
年々実績を伸ばし株主から社の役員からも経営に参加を望まれ専務取締役になった。
そして伊東を散策していて山海ホテルで女将と出会いリニューアルに参加しその
礼として温泉露天風呂付自室の提供を受ける。

 以後、山海ホテルの部屋が福賀の活動拠点になってイメージが形作られていく。
フロントのロビー壁面に山海ホテルのシンボルとして福賀が国際フェスティバルで
グランプリを取った作品を京都に西陣織にしたタペストリーを飾った。
フランスの美術家連盟のツアー客とこのタペストリーがつながり福賀の活動がフラ
ンスに広がった。
その橋渡しをしてくれたのがフランス航空のキキだった。
2年後、福賀は新婚旅行先で自分党の岩上から総理になった時の手伝いを頼まれ副
総理でならと返事。
政治に関わっていき持論の「よりよい環境づくり」を進めていくのだが岩上は体調
不良で自分党を離党政界引退し福賀も依頼人が居なくなったので自分党を離党政界
から退く。

 その後、以前の雪月花の専務と東西観光の社長とフランス航空の副社長に戻るが
、最大野党みんな
の党から誘われて自分のグループと一緒に新党「和」を結成して党長になって総選
挙に打って出ることになっていく。
偶然が偶然につながる。
福賀貴義{ふくがきよし}が引き取られた所が海の近くだった此れも偶然。
叔父が合気道の有段者だったことも偶然。
東京アート大学に行くことになったのも偶然。
雪月花にスカウトされる前に月下社長の娘ナミカにあっていたのも偶然。
伊東温泉・山海ホテルと出会ったのも偶然。
会ったこともない岩上に手伝いをたのまれたのも偶然。
偶然はいろいろなものを結び付けてイメージを広げていく。
絵に描いた餅は食べられないけれど、イメージを実際の形にしていけば現実は変わっ
ていく。

 福賀はやりかけた「よりよい環境づくり」が残っていて何とかしたいと思っている。
そのためにはもう一度あの魑魅魍魎の世界に戻らなければならない。
そう思っているところにみんなの党の党首から電話が入った。
「ナミカ。また残りを形にしに行ってくる」
「解りました。行っていらっしゃい」
みんなの党と福賀のグループが一緒になって新党「和」が結成されて福賀が党長に押さ
れた。
此処まで色々なエピソードがありました。
それは此れからの中で織り込んで書いていきたいと思っています。

つづく

nice!(76) 

小説「イメージ4」

小説 イメージ No:56

 また始めました。
閣僚が女性5人なんて今迄になかったことですね。
しかし、まだまだこんなことでは如何なものか。
とは云え今までに無かった5名の女性閣僚は現実に刻まれます。
こうして増やしていけば男女機会均等に役立つでしょう。

 此の「イメージ」の中では既に福賀は副総理の時に男女半々の閣僚をしていますからね。
此れから自分勝手の自分党を離れた福賀は新党「和」の党長として総選挙に打って出ます。
此処まで簡単ではありませんでした。

(何かの力が働いているかのように進めませんでした。恐らくパソコンに関わり方が悪かった
からだと思います。また、進行不良になるかも知らません。此れからは慎重に進めて行きます)

 何も悪いことを書いている訳ではありません。
少年が真っすぐに進んでいるだけの話ですから此れはフィクションだとお断わりしています。
現実ではありません。
云ってみれば夢物語です。

 イメージの展開や進行はたしてどうなりますか。
正直云って一年二年はどうと云ったことはないでしょうと医師に云われています。
が頑張らないと後がありません。
そんな訳で宜しくお願いいたします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 福賀はうなずきながら聞いている。
「自然の造形の素晴らしさ。其処に人が持つ想像力の源があるってことも」
「何時も仰っていらっしゃる」
「そして身をもって行っていらっしゃる」
「ただ、私たちは福賀さんのようには出来ないだけ」
「それも違いと云えば違いなのですが」
「やはり努力が足りないのです」
「それも解っているのですが」
笑いが起こる。
「笑ってはいられないのですが、笑ってしまう悔しさあり」
「やはり、生物の原点に返って、そこから何が良いか考えることでしょうか?」


「そうですね」
そこに福賀が呼んでいた松竹梅子が来て加わった。
「今度、福賀さんのイメージの中に入れていただく事になりました。よろしくお願いいたします」
いっせいに拍手が起こった。
「一緒に頑張りましょう」
「何処かの様に足の引っ張り合いなんて時代遅れなことは絶対にしないで」
「私たちで新しい時代を作っていきましょう」
「新党「和」今までのみんなの党の幹部は全員ただの党員になります」
「そうです。新党「和」になった中から新しく役員が選ばれるでしょう」
「新鮮です」
「そうです。福賀さんのグループと一緒になってその中から新しくですね」
「すっきりです」 
「発想の転換ですね」
発想の転換が新しい創造をにつながっていく。
福賀は皆と話し合った。
「自分だけって事は有り得ないのだから、誰も人に囲まれて自分が居るのだから、相手の事を考え
なければいけません。新しい事を進めるのも周りの人の事を考えて行う」

つづく


nice!(59)  コメント(36) 

-|2023年09月 |2023年10月 ブログトップ