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小説「イメージ4」

イメージ No:75

 あらすじはNo:57にあります。
抜けている部分は回毎に折り込んでまいります。

語り手 雲(くも)
主人公 福賀(ふくが)貴義(きよし)前総理・(株)雪月花 福社長
    東西観光 社長 フランス航空 福社長 画家・グラフィック・デザイ
    ナー 
その他 松竹(まつたけ)梅子(うめこ)現・総理大臣
    山海(さんかい)小波(こなみ)山海ホテル 女将
    福崎(ふくざき)正人(まさと)福寿司 大将
            乙女(おとめ)福寿司 女将
    山谷(やまたに)海乃(うみの)東西観光 福社長 福賀付添乗員
    車 (くるま)好人(よしと)東西観光 取締役 福賀付運転手

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 福賀は3歳で両親を亡くし、合気道五段の父方の叔父に鍛錬され、父の血を
受け継ぎ才能を開花し、大学に入る時には大師匠から九段をいただく。
そんな彼は幼い時から孫悟空に憧れ雲に乗って悪い奴を遣っ付けたいと思って
いた。
大学に入ったら夏休みが2か月あるのを知り中国に渡って少林寺の門をたたき
入門。
少林寺で4千年の歴史を学び少林拳と気功を習得する。

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 松竹の相談を受けて自室で話し合い女将の小波と一緒に部屋付き露天風呂に
入った後にワインとお洒落な料理でイヴを過ごして朝を迎えた。
6時に起きて基礎トレーニングを済ませてロビーのホールに降りて来た。

 既に福寿司の大将とご一行は可成り楽しく昨夜は飲んでいたのだろう夫々眠そ
うな顔をして軽い朝食を済ませていた。
其処に松竹の顔は無い。
早朝に官邸に帰ったのだろう。

 一行を乗せたバスは伊豆港に向かっていた。
恒例のイベントが待っている。
「おはようございます。組合長」
「いよっ!総理いや前総理そして福賀顧問お久し振りです」
「またお世話になります」
「いや此方こそよろしくです」

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 山海ホテルから電話があったのだろう宅急便の用意までされていた。
「皆さんハッポウの入れ物を用意しましたから好きなものを入れてくだい」
初めて同行してきた福寿司の常連の客が驚いて聞いておる。
其れはそうだろう。
好きな魚を好きなだけってあり得ないと思うのが当たり前。

「良いんですよ。何時もって訳じゃないし。福賀さんはうちの顧問だし」
「フクガセンムさんは顧問何ですか?」
「そうです。副総理になられる前ですが私がお願いしました」
「それはビックリですが、本当に良いんですか?」
「良いんですよ。みんなあの人持ちですから遠慮はいりませんよ」

そんな皆から離れたところで福賀が楽しそうに笑っている。
此処だけじゃありませんよ。
まだまだ福賀には色々あるんです。
それは次にして今日はこの位にしておきましょう。

 つづく
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